学ぶこと・特徴

広島大学の化学工学プログラムではどのような事を学ぶことができるかを紹介し,学習・教育目標や教育科目,課程配属要件などの情報を公開しています.
当講座の教育プログラムは,化学および化学関連分野(化学工学コース)の技術者教育プログラムとして日本技術者教育認定機構(JABEE)に認定されていました(2005年5月12日:(初回認定),2010年5月13日:(継続認定)).
2017年4月からは,広島大学独自の到達目標型教育プログラム「HIPROSPECTS(R)」の主専攻プログラムである化学工学プログラム(化学工学課程)を提供しています.

化学工学プログラムの学習・教育目標
化学工学プログラムの詳細

◇化学工学プログラムでは・・・
化学プロセスを構築する上で必要となる知識を得るための伝統的な化学工学科目(量論,流動論,伝熱論,物質移動論,熱力学,反応工学,粉体工学など)を骨格としたカリキュラムを踏襲し,化学プロセスの開発・設計に必要な科目が全て用意されています.併せて,環境に配慮した化学プロセスや環境を保全するための化 学プロセスを構築する上で必要となる知識を網羅した講義科目(生態システム,再資源化学,グリーンテクノロジーなど)を履修することにより,環境保全・浄 化や資源・エネルギーの開発などに関する幅広い基礎知識と,高度な専門知識・技術を調和よく身につけ,知識を応用する能力を養うための実験・実習を行いま す.

3年次の実験開始時には企業からの外部講師による安全教育が行われます.4年次には,産業界(企業)からの非常勤講師による現場の実体験に基づく化学プロセスに関する特別講義と,工場見学を目的とした研修旅行があり,併せて様々な問題の実例を題材とした工学倫理教育を教官や学生同士とのディベート形式で行います.そして,教官と大学院学生の指導のもとに小グループで実際に化学プラントを設計し,さらに,4年間の集大成として,先端技術開発を目的とした卒業研究に取り組むことになります.

これらの教育・研究を通して,化学プラント設計の技能だけでなく,グローバルな視野,創造性,リーダーシップ,協調性,プレゼンテーション能力などが養成されます.

こうした独特の教育を受けた卒業生の大半はさらに大学院に進学して高度な教育を受けた後,様々な産業分野で技術者・研究者として活躍しています.